佐倉整形外科病院

当研究室の設計監理により1999年1月に開院した整形外科・リハビリテーション科等の専門病院である。その後も求められる医療にきめ細かく対応しながら、各部門の拡張・充実のための増築・改修工事を重ね、2009年には手術室の増設とリハビリテーション室の拡張を、2014年には放射線科の拡張をはかる改修工事を行った。2019年には待合家具とサインの更新を行っている。

設計にあたっては、当初より一貫して小規模であることを生かしたアットホームな場づくりを目指してきた。待合は、痛みや不安を抱えてやって来る人々を迎える場として、明るく温かな居間をイメージしている。玄関の総合案内、中待合のアクセントウォールなどには植物の写真を使っているが、これらは医療法人名である「樹徳会」にちなんだものであり、患者の方々に植物の伸びやかな生命力を感じていただければとの願いを込めたものである。

病室フロアは生活の場でもあるので、安らげる居場所をつくることを念頭に置いた。多床室であっても各ベッドの向きに角度を付けて患者同士の視線が交錯しないようにし、それぞれ2方向の壁とを占有できるプランとした。ベッドからの外の眺めにも配慮している。なお、病室サインには患者名は表示せず、目印にもなるよう様々な花の写真をあしらっている。

鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地下1階地上5階建 千葉県